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■国立国会図書館デジタル化資料 『描かれた動物・植物 江戸時代の博物誌』 |
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●「六鯨之図」著者 米鷲写(写本)弘化4年(1847)一軸 国立国会図書館デジタル化資料
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■狂歌絵本に描かれた虫や鳥……喜多川歌麿の見事な絵 |
『画本虫撰』(がほんむしえらみ) 喜多川歌麿・宿屋飯盛(石川雅望)撰 版元 蔦屋重三郎 天保8年(1788) 国立国会図書館デジタル化資料(https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/200014778/manifest )寸法260×210ミリ、
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●喜多川歌麿の狂歌本である、優れた観察力と描写力 美人画だけでない喜多川歌麿の代表作。見開きページに2種類の虫を描き(全15図)、狂歌2首をのせる。人気があったらしく異本も多い。御覧のように構成も素晴らしく緻密で、空間処理もすばらしい。ポエム(詩)である。全ての浮世絵師が肉筆画を描けたわけでなく、むしろ描けない浮世絵師が大部分である。歌麿は北斉に並ぶ肉筆画の巨匠で、画の中に自分の思いを追求した数少ない人物である。 ●喜多川歌麿と狩野派
歌麿 は、鳥山石燕(1712〜1788)に師事して絵を学んだという。石燕は、木挽町狩野家三代目・如川周信や下谷御徒士町狩野家三代目・玉燕季信から狩野家の技法を学んだ。燕の一字を使っていることから、下谷御徒町士狩野家の結びつきが強いと思われる。歌麿も基礎を狩野派に学んだため構成がしっかりしている。私見だが、粉本などで古今の絵を数多く見ることで絵の構成力がついたと思う。 石川雅望(いしかわまさもち)は、天明から寛政にかけて活躍した狂歌師である。宿屋飯盛(やどやめしもり)とは、宿屋を営んでいた頃の命名である。太田南畝(狂歌名・四方赤良)に狂歌を学び、蔦屋重三郎や喜多川歌麿、北尾政演らと狂歌本をつくる。文政13年(1830)死去。喜多川歌麿の狂歌本を見る |
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江戸時代、江戸市中の広範囲で鳥を殺生することは禁じられた |
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慶應義塾大学が所蔵する『舶来鳥獣図誌ー唐蘭船持渡鳥獣之図と外国産鳥之図』は、長崎出島に渡来するオランダ船や唐船が日本に持ち込んできた、珍しい鳥獣を幕府にどうするのかお伺いするため、長崎町年寄高木家が御用絵師に絵を描かせて送った、この時、控えとして保存していた絵を纏めたものである。江戸に送った原図は残されていない。 1.『舶来鳥獣図誌ー唐蘭船持渡鳥獣之図と外国産鳥之図』解説・磯野直秀・内田康夫 八坂書房 1992年刊 2.『江戸鳥類大図鑑ーよみがえる江戸鳥学の精華『観文禽譜』ー』鈴木道男編 株式会社平凡社 2006年刊 定価35.000円。 3.難しい画中の文も現代文とそれらの解説が記載されている。また、鳥の絵の出所も明記されているなど参考図書として、江戸時代の鳥類図譜の世界を知る充分な内容を持っている。 4.江戸の植物図 知られざる真写の世界』朝日新聞社刊 1988年 今から26年前のやや古い本であるが、日本の本草学を総覧できる本である。 5.文明の中の博物学 西欧と日本 上』西村三郎著 紀伊國屋書店刊 上下二巻である。博物学の歴史が俯瞰できる。 6.『国立科学館叢書−1 日本の博物図鑑ー十九世紀から現代まで』国立科学博物館編 2001年刊 各分野のエキスパートが平易に解説している。 7.『彩色 江戸博物学集成』平凡社 1994年刊、この本は雑誌「アニマ」で連載した記事を母体としている。江戸博物学に貢献した人物を個別に取り上げ照会している。定価18.128円 8.『江戸の花鳥画ー博物学をめぐる文化とその表象』今橋理子著 (株)スカイドア 1995年刊 9.『彩色 江戸博物学集成』平凡社 1994年刊、この本は雑誌「アニマ」で連載した記事を母体としている。江戸博物学に貢献した人物を個別に取り上げ照会している。定価18.128円 |
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