三種類のドードーがいた

アイコン 《モーリシャスドードー》(別名 黒ドードー)
学名 Raphus cucullatus(ラフス・ククラトゥス) ハト目ドードー科
 ドードー    
 学名の意味は『カッコウ似よく似た縫い目のある鳥』である。 この名を付けたのは17世紀の学者(グメーリン)である。拡大表示

〈リンネの学名〉 
 Didus ineptus
( ディドゥス・イネプトゥス)、意味は不体裁なドードー である。しかし、学名の先取権のため現在は使われていない。ドードー

 体色、体型など白鳥か七面鳥ほどの大きさ、重さ30〜50ポンド(約25キログラム)12 〜13キロ程度 。 ファン・ネックの記載では『白鳥ほどの大きさで、巨大な頭部は半分までしか皮をかぶっていないので、さながらフードをかぶっているようにみえる。この鳥には翼がなく、そのかわりに黒っぽい羽が三〜四本翼の位置に突きだしている。尾は湾曲した柔らかな灰色の羽二、三本からなっている』。下の写真はイギリス自然史博物館展示のドードー復元標本である。立体的で素晴らしい標本である。
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ドードー標本写真モーリシャスドードー(学名)Raphuscucullatus
1757年絶滅リトグラフ・ エッチング 
ジョウジ・エドワーズ
(George Edwads)の筆になる
パリ自然史博物館蔵。
拡大表示 ドードー剥製

《形状》 
 特長は黒みがかった嘴。先端は鈎状に曲がり、長さは23センチ(9インチ)ほどで、中には鋸状の小さな歯がある。これで果実を小さくかみ切っていたらしい。小さな飛べない翼、頑丈な黄色の足、灰色がかった羽毛、大きな頭。嘴の先端は赤いサヤ状になっている。
ドードーの寿命
 ドードーの寿命は 30年ぐらいと考えられている。
(ブリタニカの記載より、1986年出版のエンサイプロペディア・ブリタニカ4巻と7巻、ドードーについて)
 体色   灰色、または黒に近い灰色
 分布   モーリシャス島
絶滅年代 
1662年か1681年(1662年は最後の視認記録、オランダの水夫が見たとVolquard Iverson が記録している)
日本では天和元年将軍綱吉の時代である。
オックスフォード大学博物館の写真 モーリシャス島の自然  イギリス オックスフォード大学博物館の新しいドードー復元 拡大表示

イギリス人サー・ハーモン・レストレーンジは、『どんな七面鳥よりも大きく、腹面はキジの雛のような色をし背中は暗色の鳥』と書いている。

ロバート・シルヴァーバークによれば
  生きているモーリシャスドードー を見た最後の記録は、1681年に島を訪れたイギリス人ベンジャミン・ハリーであるという。このホームページではその年を絶滅年代としています 。

ピーター・マンディによれば
  『アヒルの2倍はある奇妙な鳥で、飛ぶことも 出来ないし、水掻きもなく、世界中のどこにもこのような鳥は発見されていないことからいっても、この鳥がどのようにしてここへ来たかは謎である』といっている。彼は中国を旅した4年後に、もう一度モーリシャス島を訪れたが、その時にはドードーを見ることはなかったと言っている。1638年のことである。彼はイギリス人で東インド会社に勤務した、マルコポーロ以来、もっとも広く世界を旅行した人間と言われている。

当時描かれたドードーのイラストが第三章、ドードーアラカルトにあります。

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