モーリシャス島


  モーリシャス島の自然……インド洋に浮かぶ宝石のような島
  

モーリシャス島は、インド洋上に浮かぶ火山島で、第三紀後半と洪世紀の溶岩からなる。ゆるやかなドーム状の島である。面積は2040qで沖縄本島の1.5倍である。年平均気温は24から29度である。

政治的には1968年に独立した。現在はイギリス連邦内の共和国である。 古い時代の噴火による溶岩が凸凹の激しい奇怪な山容をつくり、山の最高峰はビトン・ド・ラ・プティト・リビエール・ノアールで標高826メートルである。河川は
グランドリバー・サウスイーストで16キロメートルの長さである。
島の周りは珊瑚礁でかこまれており、全体的には平坦な島である。気候は温和で、11月から3月にはサイクロン(台風)が襲来する事もある。

植物は、この島が発見されたあとの外来種が優勢である。17世紀前には多くの硬材樹をふくむ濃密な樹林が 広がり、もっとも高いところにはヒースやコケの多い林が、乾燥地の低地にはヤシの生えたサバンナがあったらしい。もともとはゴンドワナ大陸の一部であり、動物は著しく特殊化している。固有種では、哺乳類のコウモリが2種、爬虫類ではヘビ2種であったが、鳥類も多く、絶滅した飛べない鳥ドードーの故郷である。


モーリシャス島地図《モーリシャス島地図》

「インド洋の貴婦人」と呼ばれる全体に平らな島である。山は800メートルぐらいだが渓谷には、ドードーがいた頃の古い自然が残されている。茶色の部分は市街地区である。

「夢見る海」はジョージ・クラークがドードーの全身骨格を発掘した沼である。この標本は博物館「モーリシャス協会」に展示されている。(あとのモーリシャス紀行ページに写真があります)

島はマダガスカル島から800キロあまり離れており、レユニオン島まで180キロある。また、ロドリゲス島は553キロも離れており、モーリシャス諸島と言うにはあまりにも離れている、三島はむしろ絶海の孤島と言うべきかも知れない。


左の地図は、フランス統治時代のフランス島の地図、イギリス統治に替わりモーリシャス島と改名した。

This map is also Plate 88 of Bonne's "Atlas Encyclopedique" (2 volumes, 1787-88)
下は、南海の島特有の原生林の風景である。おそらく発見当時のモーリシャス島もこのようであったろう。(イメージ)

古地図
森写真

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