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 大陸移動によるマスカリン(モーリシャス)諸島の成立……

マスカリン諸島の成立は、古生代後期から中性代にかけてである。南半球に広がっていたゴンドワナ大陸は7500万年前頃に移動を開始し、分離を始めた。それにともなうインド亜大陸の北上によりインド洋は拡大された。

 マスカリン諸島などの花崗岩の島々は、その北上により取り残された大陸の破砕魂と見ることが出来る。マスカリン諸島はマダガスカル島が、アフリカ大陸から離れる時と同じ頃に、海底からの噴火で出来た小さな火山島である。(800万年前に海面に出た)モーリシャス島の古い地層は、7億年前であるという。植物相は、大部分がアフリカとマダガスカルとの類似性を持つ、しかし、一部はアジアとの関連がある。

 ハワイ諸島や他の海洋上の小さな島も火山島であることが多い。海底火山の噴火により、頂上部分だけが海上に出たものと、海面の上昇により頂上部分が取り残された島も多い。 これらの花崗岩で造られた島々は、長い年月をかけて植物が繁茂した。また海面の上昇により動植物が取り残された。また、海から動物も流れ着いたり、飛来したのではないだろうか。

マスカリン諸島の自然……

 マスカリン諸島は、東経57度17分〜46分、南緯19度58分〜20度32分、インド洋上に浮かぶ小さな島々。 長さ61キロ、幅47キロの西洋梨型で、ほぼ東京都の大きさである。 面積1865平方キロのモーリシャス島、144平方キロのロドリゲス島、一番大きな2150平方キロのレユニオン島などをあわせた総面積は、4200平方キロほどである。

アフリカ側のレユニオンとモーリシャス島は寄り添う形からシスター・アイランド(姉妹) とよばれている。 特にモーリシャス島は、『インド洋の貴婦人』と呼ばれて欧州では人気の高級リゾート地となっている。

私も好きで読むが、イギリスの海洋冒険物語や帆船海戦物語『海の戦士 ボライソーシリーズ』(早川書房発行)などにはインド洋での戦いが数多くある。島の雰囲気がよくわかる。また、映画『戦艦バウンティー号の反乱』などは、当時のインド洋の雰囲気が良く出ている。インド洋は、日本人にとっては第二次世界大戦の戦いで、英国の反撃を防ぐためアンダマン諸島などに送られた日本軍を思い出す。島によっては、補給を絶たれて悲惨な最期を迎えた日本軍人を忘れてはならない。

次のぺージから、モーリシャス島、レユニオン島、ロドリゲス島の詳細があります。

 

モーリシャス島と美しい夕日
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