レユニオン島

 
  レユニオン島の自然……フランス統治の雰囲気を残す島


レユニオン島の誕生は300万年前である。周囲207キロ平方で、今も活動している火山島である(1998年にも噴火した)。レユニオン島は高い山々が占める火山島で平地はごく少ない。一番高い山はピトン・デ・ネージュで3069メートル。他にも2000メートル級の山が4つほど連なる。そのひとつでピトン・ド・ラ・フォルネーズの成立は2万年前、新しい活火山で、今も時々噴火している。しかし溶岩はサラサラしており海に流れるので被害はない、ハワイのキラウエア火山のようである。これらの火山のためレユニオン島は火山学者の研究のメッカとなっている。

 海から見ると、富士山が海に突きだしているような奇怪なイメージの島である。映画のキングコングがいるようなSF的イメージである。高い山があるために気候は二分される。島の南東側では南貿易風のため雨が多い。風下の北西側では、反対に雨の少ないサバンナ気候である。発見当時には豊かな杉の森があったらしい。

レユニオン島の歴史……
 フランスが占有していたころはブルボン島と呼ばれていた。1663年頃から本格的な入植が始まり、1719年、フランスインド会社によるコーヒーのプランテーションで発展した。ブルボン島と 呼ばれていたが、1793年フランス革命でレユニオン島に改名された。 しかし1806年の第一帝政下でボナパルト島になったが、1810年には短い期間であるがイギリスに占領され、もとのブルボン島に戻る。
1848年の二月革命でレユニオン島に再び戻る。現在は観光が島の大事な産業になっている。

《NHKテレビの海外ドキュメント番組》
「レユニオン島の郵便配達」(確か島の郵便屋さんの物語)を見たが、高い山々にある村々に徒歩で、郵便を配る姿が印象的であった。フランスやヨーロッパの観光客は海と山の両方のレジャーがある島の魅力に引かれてやって来るのかも知れない。1946年、フランスの海外県となる、欧州からの観光客が多い。郵便物はフランスが扱っており、日本の郵便局からも送れる。


森写真

人口は70万人ほど、人種はマダガスカル、インド、中国からつれてこられた人の子孫である。現地語としてクレオール語がある。フランス化されており、フランスからの観光者が多い。登山とダイビングの両方が楽しめる島である。

ブルボンローズ
〈ブルボン・ローズ〉Bourbon Rose

レユニオン島原産のブルボンローズはバラ愛好家の間では良く知られたバラらしい。栽培原種で色々な種類があり、四季に咲く種類がある。
バラ写真
昔のイラスト
現代のレユニオン島……自然、風俗。ドードービールなど花積氏写真から
レユニオン島写真
撮影・花積氏(2007年)禁無断転載

都市型豪雨の事を調べていたら、レユニオン島が一日あたりの雨量の世界記録を持っていると知った、1952年に一日あたり1870ミリを記録したそうだ。日本では1500ミリの豪雨が記録されているが遥かに越えている。

〈レユニオン島の写真が見られる海外HP〉
http://jmregnier.free.fr/reueng.htm
 

トップに戻る 第二章 第三章