浄国橋から見た呑川、上流に養源橋が見える…呑川2
呑川写真
上の写真は、道々橋から見た呑川、風情も何もない機能のみの川である。道々橋の脇には、日蓮宗の寺院「樹林寺」がある。写真左は、大田区を縦断する呑川である。左に緩やかにカーブしている、昔から川筋が蛇行していたため大雨になると海への排水が間に合わず、直ぐに氾濫した。上流に見える橋は、池上本門寺参道に架かる養源橋である。

大正から昭和初期頃まで、古池上町で耕地整理により呑川は改修され直線に近い川筋になった。また、両側に三間(5メートルほど)の道路が付いた。 昭和3年(1928)川の両側には地元に有志や池上電車の協力のもと、200本の桜(吉野、若芽、ボタンの三種)が植えられた。川の浄化に努め、現在は川魚も泳ぐ綺麗な川になった。堤下橋の下に2匹の亀がいた。

蚤川の浄化
  日蓮橋の近くには川の浄化装置が係留してあり、盛んに動いていた。内川と違い設置型ではなく船型である、おそらく水深の変化に対応するためではないだろうか。撮影した日に堤方橋から下流に向かって歩くと海の干潮の関係か、水が上流に向かっていた。右写真のように左右のコンクリート底部が見えないほどである。

河川用浄化装置写真
河川用浄化装置写真
呑川の浄化について
  呑川の浄化は難しく、浄化装置のある付近は海の潮の干満により全く川がながれなくなり、水が溜まり酸素不足による生物の死による悪臭が発生する。そのため、平成3年(1991)から4台の爆気装置が設置されたが、平成8年(1996)に撤去された。
    写真の舟形の浄化装置は、株式会社マリン技研(長崎県)により平成11年(1999)に2台設置されたものである。マリン技研のホームページでも浄化の効果などのデーターは公表されていないので詳しい効果は不明である。
 また、平成7年(1995)より新宿区落合下水処理場から高度処理された水を東工大あたりから呑川に放流しているという。昔と違い湧水が流れ込む事のない川を綺麗に保つことは大変難しいことである。
船着き場写真

写真左は、京急蒲田駅の夫婦橋近くにある児童公園である。昔に船着き場があったことからその様子を再現している。前方に見えるのは天神橋である、右の橋の袂に「北野神社」があり、羽田街道の石碑がある

下の写真は、京急蒲田駅近く「北野神社」の天神橋からみた新呑川である。新呑川は天神橋付近より始まり海に注いでいる。左側に見える建物が区立東蒲中学校であり、ここから旧呑川があったが、現在埋められて緑地公園(旧呑川緑道)になっている。産業道路付近の「八幡橋」脇には「子安八幡神社」がある。↓

新呑川写真
子安八幡狛犬写真
八幡橋脇の子安八幡神社の 狛犬1911年(明治44年)
目次扉に戻る  次のページに