大坊本行寺より大堂へ向かう大坊坂・道標や鍵屋の墓がある

大坊坂写真

大坊坂(だいぼうざか)
 写真左は、大坊本行寺参道から大堂へ向かう階段、大坊坂を見上げたところである。階段には五段の踊り場がある。三段目の踊り場の左側には宝塔に向かう階段がある。また階段の所には道標(写真下)がある。
  大坊坂は慶長11年(1606)に此経難持坂(しきょうなんじざか)が出来るまで祖師堂(大堂)への参道であったため、この道が本門寺本道へのメインの道であった。
 
道標写真

大坊坂の途中、下から上がると最後の踊り場右側に「鍵屋の墓」がある、丸い形の墓なのですぐに見つかる。
祖師堂と祖師御硯水への道標(1) 
 造立は元禄10年(1697)、左写真は道標の右の刻印である。建てられていた元の場所は不明である。古い資料には墓域の『1区に道標がある』とあるが、このことらしい。大坊本行寺の硯を洗った井戸 狩野一族の墓(大坊本行寺横の墓域) 

右側は、南無妙法蓮華教 麻布永坂町
 正面側は、右祖師御廟処・南無妙法蓮華教・左祖師御硯水
 同所・南日ヶ久保町 久八郎・七兵衛・久四郎・半三朗・安左工門・□四郎

古い文献には、経堂の側に道標があったと記載されているが、大坊坂にあるどれかの道標が それに当たると考える。上の写真は、道標を書面右から見たところ、第二京浜国道側にある「コジマ電気」看板が見える。
道標写真
祖師御硯水道への道標(2)
  道標写真下の写真は、日蓮聖人500年遠忌を記念して、天明元年(1781)御廟所の石坂改修時に造立された。右には「祖師御廟所道」、正面には写真のように「祖師御硯水道」とある。左には石の寄進者名と町名、枚数が彫られている。道標は大坊坂の上、車坂を登り大坊に降りる場所に見られる。大坊坂上にある道標。
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