《ハトの系統図………ドードーとハトは同じハト目である》
Sibley & Monroe による D N A ハイブリダイゼーション法によ
る系統分類に基づくハトの分類


ハト目からの分離、ドードーとハトの分かれた氷河時代


 ハト目は2科に分類される。ドードー科(3種)とハト科(313種)である。このハト目と他の鳥が分かれたのは4260万年前であるという。そしてドードー科とハト科が分かれたのは、2560万年前であるという。
 
  ハトは強力な飛翔力を持ち、ヨーロッパのキジバトのように数千キロを飛ぶ種類もいる。現在、ドードーに一番近いハトはアンダマン・ニコバル諸島近辺に生息するニコバルバトと言われている。このあたりから、海を渡りマスカリン諸島に住み着いたのであろうか。小さなハトから進化して、ドードーが地面に落ちた果実を食べ始めたのはいつからなのであろうか。

私見だが、ドードーのように他の亜種をもたない、全く似たような鳥がいない種の絶滅はあまり例がないように思われる。絶滅は生物の宿命だが、ドードーのように人間の不用意な関与で生息領域を破壊、殺戮により絶滅させることは防ぎたい、人間だけが暮らす地球ではない。

N.H.Kでは、2007年までに3回の「ドードーの絶滅」を取り上げている。(第三章参照)特に最後に放映されたテレビでは、人類が滅亡すると他の生物が喜ぶであろうと結論している。人類は他の生物から嫌われる生物と成り下がったのである。

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