《ドードーに一番近いハト、ニコバルハト》

上のイラストは、ニコバルハト Pauline Knip (1809〜11年)


「ニコバルハト」「ミノバト」和名
Caloenas nicobaria(学名)
nicobarPigeon (英名)
 生息地 アンダマン・ニコバル諸島、ニューギニア・ソロモン諸島など


ニコバルハト ジョージ・エドワード1749年
(ナショナル・ヒストリー)


《生態》 ニコバルバトは、ハトの中でも美しいもののひとつに上げられる。小さな頭とずんぐりした胴体に首にあるふさふさした頸羽は、メタリックグリーンでマントのようである。嘴は黒く、足は赤い。尾は白で、全体の大きさは32から35センチである。重さは460から525グラムほどである。虹彩は成鳥のメスでは白、オスと幼鳥では茶色である。
  地上に多くの時間を過ごす、夜は止まり木で寝る。食べるのは種、小果実、昆虫などである。地面に小さな枝で巣を作り、青ぽっい卵を二つ産み、一ヶ月ほどで巣立つ。ニコバルハトは捕食者を避け小さな島に分布するらしい。


切手
左の切手は、1993年WWF記念切手ニコバルハト
《アンダマン諸島とニコバル諸島地図》

地図はクリックで大きくなります。

〈アンダマン諸島〉の地理(インド領
    全部で204島からなる弧状列島。面積は6475平方キロメートル、人口24万ほど(1991年)3島が大きく大アンダマン諸島と呼ばれる。この島はアルプス、ヒマラヤ造山帯の一部であり、地形はかなり険しい。気温は平均23から30度、降水量年平均2500ミリ以上ある。常緑樹が全体の80パーセントを占め、海岸線はマングローブが繁茂している。珊瑚礁が島の周りを囲んでいる。動植物は150種以上が固有種で多い、いまだ発見されない動植物がいるという。新種のカブトガニもいるらしい。島は海面上昇によって残ったスンダ大陸山脈の山頂である。

〈ニコバル諸島〉の地理(インド領
    北緯6度から10度の300キロ平方に広がる24島からなる。そのうち12島は無人島である。総面積は1950平方キロメートル、人口4万ほど(1991年)。1950年より「アンダマン諸島ニコバル諸島」としてインド中央政府直轄地区となった。インドから航路はアンダマン・ニコバルシ諸島に沿い、アンダマン海を通過、マラッカ海峡に向かう。古来から交易の重要な航路でした。

アイコンアイコンアイコン
トップ扉に戻る 第2章 第3章