見得をきる白井権八の浮世絵


浮世絵データー  絵師・三代歌川豊国(国貞初代)万延1年(1860)三月 彫師・彫安刻刀 上邑彫安、髪の毛を彫るのに優れ「髪安」と呼ばれた。 版元・不明 国立国会図書館所蔵・許可済み

白井権八のほつれ毛
 彫り師の腕の見せ所、ほつれた髪の毛や鬘の際などの毛が素晴らしい。髪の毛を彫ることを毛割(けわり)と言い、大変難しく腕がいる。頬のほつれ毛がすばらしい。幕末頃の腕の良い彫り師は1ミリの中に三本の毛を彫ることが出来たというから驚きである。

目次に戻る  戻る