●妙見堂について…… 文久3年(1863)再建、向拝水引虹梁の妻飾りと大田区にはただひとつと思われる「籠彫の持ち送り」(下の写真)がある。
●水引虹梁と妻飾 下写真の向拝柱から波に泳ぐ亀の彫物から、水引虹梁の文様に続き妻飾りになる。妻飾りは岩上の松に水鳥の雁が二羽、打ち寄せる波間に蓑亀(みのかめ)が三匹、おそらく夫婦と子亀であろう。向拝柱と一体となった建築装飾は素晴らしい。
●「籠彫の持ち送り」を横から見たところ、海老虹梁の下にも小さな「籠彫の持ち送り」がある。海老虹梁の文様は亀と波のイメージの文様。
●向拝を横から見たところ、海老虹梁のカーブが大きいのは江戸末期建築の特長。