熊野神社の創建は古い、その証拠に狛犬は古く明治16年(1883)である
狛犬阿像写真

上の写真は「子取りの阿像」である。子供は一匹のみ。明治16年(1883)
狛犬左吽像
左の写真は、吽像である。奉納は明治16年(1883)、 氏子の奉納である。尾は左右に分かれている。

江戸時代末期の神社・装飾彫刻かもしれない

 当社の祭神は伊邪那美命である。創建などの詳細は不明である、しかし社殿は古く江戸末期にまで遡る可能性がある、海老虹梁の形式や向拝柱の「籠彫り持ち送り」などがあり、池上本門寺内の妙見堂(文久3年)と似ている。江戸時代末期の神社装飾彫刻になるかもしれない。詳しく調べれば建築年代も明らかになるであろう。注目の神社である。馬込村中井谷(現在の南馬込3.4.6丁目あたり)の鎮守であった。


籠彫の持ち送り」右側

↑「籠彫の持ち送り」左側


撮影された年代は確かでないが大田区の調査によれば、社殿の建立は明治16年と記されている。

海老虹梁のカーブは間借りが大きく、江戸末期建築装飾を思わせる
庚申塚の写真
写真は駒型庚申塔、江戸時代享保5年(1720)の銘がある。

青面金剛立像の刻印 「奉庚申供養石碑 享保五庚子 11月吉日」台座には武蔵荏原郡馬込村中井在住11名の名前が刻まれている。

ここから坂を登りバス通り、臼田坂に向かう途中にある「磨墨塚(するすみつか)」に同年同月製作の駒型庚申塔がある。同じ頃に祀られたのかもしれない。
住所 南馬込4-13-24 
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