大田区には一基しかない「破風型庚申塔」と「笠付角柱型庚申塔」北野神社

北野神社の庚申塔
 北野神社境内には、珍しい庚申塔がある。写真左側の庚申塔は「破風型」の庚申塔であり、大田区では一基しかない上部分の形が破風の形であるものである。その台座には奉納した氏名が刻まれている。恐ろしい形相の青面金剛が彫られている。奉納は享保9年(1724)である。

右の庚申塔は「笠付角柱型」庚申塔であり、大田区でも他に三例があるのみである。庚申塔は笠付角柱型で唐破風がついたものである。奉納は延宝8年(1680)である。北野神社には並んでもう一基の小型の駒形庚申塔がある。
境内には他に稲荷社と戦死者の霊を祭った小さな祠がある。大田区の神社を回ると戦争の記念石碑が数多くある、しかし、純粋に戦死者の霊を祭る祠はあまり無いようだ。戦争に大儀も正義もない、悲しみが残るだけである。写真の祠には「平和の神 戦死者無縁の霊」の木柱がある。
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