池上本門寺参詣者を導くためか、平間街道の道標と「妙見堂」への道標



旧池上道(平間街道)の道標  

造立は元禄9年(1696)の尖頭角柱型道標である。左面が正面で「南無妙法蓮華経」が刻まれている。写真で見える正面は右面で、銘文は右側「是よりひたり・古川道・かわさきみち」、正面「南妙法蓮華経 元禄九丙 題目講中 三十人」、背面は「是よりみき・こすきみち・新田道」とある。この「まままっすぐ行くと新田道にいきますよ」というわけである。
 池上道は「平間街道・旧池上道・奥州街道・相州街道」などと呼ばれたり、鎌倉からの「下ノ道」であったため「東海道」とも言われた。この道標は、昔から同じ位置にある貴重な例である。

左下の写真は道標のある和菓子店(くずもち)の浅野屋(山本氏宅)である(2018年廃業)。道標は進入禁止の道路標識左下にある。道は平間街道(旧池上道)である。浅野屋店前、中央の進行禁止表示の左側下にある

参考・『史詩 第12号』大田区史編纂さん室
 昭和54年刊

妙見堂道標 写真は池上道から「妙見堂」にいく道標 昭和5年(1930)の銘、旧池上道(平間街道)に建てられている、妙見堂への参拝道を示している。

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