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●「アホウドリ」毛利梅園画、 文中の記載によれば、天保3年(1832)5月に江戸小石川馬場で捕らえられたアホウドリである。毛利梅園がどのような性格の人物であったか判らないが、珍鳥が捕まったの報に、城から急いで帰宅したことであろう。近隣の百姓は、珍しい鳥が捕まったら、お殿様(旗本。梅園)に持って行くと褒美が貰えると決められていたのではないか。(和名・信天翁・阿房鳥・阿呆鳥 ) 江戸時代、アホウドリは数百万羽があちこちに生息しており、今のように珍しくなかったという。現在は小笠原諸島、鳥島に生息する。 国立国会図書館デジタル化資料 |
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●山階鳥類研究所に「アホウドリ復活の展望 」があり、是非読んで頂きたい。 | |||||||||||||||||||
●「ウトウ(善知鳥)うとうどり ぜんちちょう やすかた(安方)」毛利梅園画、体長・38センチ。ウミスズメ科、繁殖期に上嘴のつけねに突起が出来る。滝沢馬琴と新村出博士(辞書編纂)によれば「ウトウ」とはこの突起の事であるという。日本では、北海道の天売島は最大の繁殖地と言われる。しっかりした絵である。羽の筆さばきは、絵の手ほどきを受けないと無理のように思う。(国立国会図書館所蔵) 「阿蘭陀鶏」毛利梅園画、国立国会図書館デジタル化資料 |
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●「ミサゴ(鶚、雎鳩、雎)」毛利梅園画、ミサゴ(タカ目タカ科)は捕らえた魚を蓄えておく習性があると言われている。絵はナマズを捕らえたところ。留鳥である。 国立国会図書館デジタル化資料 ●「阿蘭陀鶏」毛利梅園画、 国立国会図書館デジタル化資料 ●「鶻嘲(鳩)」毛利梅園画、鶯鳩ともあり、寛政7年渡来。国立国会図書館デジタル化資料 |
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●「鶏鳩・三光鳥」毛利梅園画、小鳥(鳴禽類)の一種、「三光鳥」の名は鳴き声が「ツキヒホシ(月日星)ホイホイホイ」と鳴くことから。国立国会図書館デジタル化資料 ●「陽鶴(黒鶴)」毛利梅園画、日本では九州の一部にしか飛来しないが、本人が筆写しているので、江戸時代には江戸湾あたりまで飛来したのか。国立国会図書館デジタル化資料 ●「鷹(タカ)」毛利梅園画、オオタカ(タカ目タカ科)。江戸時代には、鷲と鷹の区別が合ったかどうか不明であるが、タカと言えばオオタカを示したらしい、中型の鳥。「真写」とあるので自身で写生した。国立国会図書館デジタル化資料 |
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●「ブッポウソウ(仏法僧)」毛利梅園画、画中の文章では武州多摩郡の高尾山で見た(捕らえたか)仏法僧であると書かれている。しかし、「ブッ・ポウ・ソウ」と鳴く鳥が違う鳥であると分かったのは最近である。国立国会図書館デジタル化資料 |
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●「サクカン(戳罕)」毛利梅園画、 『ミソゴイ(溝五位)。コウノトリ目サギ科。カラスほどの大きさの鳥で、日本及び韓国南部でのみ繁殖し、冬はフィリピンなどに渡る。世界に千羽以下しかいない絶滅危惧種だが、東京西部のあきるの市などでも繁殖が確認されており、生活環境の保全が強く求められている。』(『江戸時代に描かれた鳥 輸入された鳥・身近な鳥』細川博昭著 ソフトバンククリエイティブ(株)2012年刊)。 江戸時代には近郊の村々で見ることが出来たのだろう、人間が鳥の生息地を奪う。朱鷺は江戸時代には普通に見られる鳥であった。 国立国会図書館デジタル化資料 |
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■国立国会図書館デジタル化資料 |
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