長年信じられた源頼朝像は、近年の科学調査の結果 足利直義像と訂正

鎌倉時代前期の作と見られ、大和絵肖像画の代表的傑作である。「似絵」の名手「藤原隆信」筆と伝わる。平安時代の絵と違い写実的であり、特に強装束の直線構成が力強さを感じさせる。生地の文様も細かく写実的である。しかし、現在では足利直義(足利尊氏の弟)であるとの説が有力となり、教科書でも定説となった。
(絹本著色 143.0×112.8センチ 京都 神護寺所蔵 国宝 鎌倉時代)

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