●13世紀のオスマントルコの進出により、ビザンティン帝国は衰退した。そのため学者がイタリアに 亡命しのだ。それにより多くのギリシャ古典が持ち出されたのである。この中にプトレマイオスがあった。『コスモグラフィア』または『ゲオグラフィア』のタイトルで出版された。ラテン語にも翻訳された。 それまで、中世ヨーロッパをキリスト教世界観で人々を支配していた地図(マッパ・ムンディ)は古くなり、このためプトレマイオスの地図が使われるようになった。15世紀にはグーテンベルグによる印刷の発明によって広くヨーロッパに普及した。ここに空想の世界から、現実の世界像が開かれたのである。「古地図の博物誌」織田武雄著 (株)古今書院