2008年 思わぬ春間近の雪、池上本門寺を散策してみた
 


雪は前日夜間未明より降り始めたらしい。都会にいるとこんな機会は滅多にない、急いで雪の綺麗なうちに池上本門寺の五重塔を見に飛び出した。参道に架かる霊仙橋から下流方向を見る。排水の川に近くなった呑川も、雪降る情景で見ると少し川の風情を感じる。此経難持坂も雪が登る苦労を増す、この日は2月3日の豆まきイベント。警備の警官姿も見える。

呑川写真此経難持坂写真
参道写真雪の五重塔
此経難持坂上より参道を見る。江戸・明治時代の寒い頃、御会式の万灯行列にも雪の日があったに違いない、それは雪の参道を近づいてくる幻想的な風景であったに相違ない。五重塔は墨絵のように見え、赤い彩色が凍える寒さの中に暖かく浮かび上がる。 

墓地から大堂を見る。霞む大堂の瓦屋根は、大きな笠となり死者の墓石を守るようである。上の写真は大坊坂の途中より見た墓地に懸かる桜の枝である。春には優しく墓地を覆う。

大坊本行寺写真
右の写真は、徳川家縁の墓地から見た大坊本行寺裏側、左松の裏に大堂が見える。

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