暗渠から地上へ、内川の環境対策を見る 大森西から産業道路まで |
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●新川の始まりは暗渠の扉から
大森JR線ガード下(大森西4-1)で、内川は暗渠(あんきょ)から地上の川になる。地元では新川(しんかわ)と言われ海までの短い距離(1.55キロ)を流れる。昔の内川は蛇行した川で深さも浅く、氾濫した暴れ川であった。またべか舟(のり採取用)も航行しにくい川であった。
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●写真は暗渠部分の扉部分(大森側)である、大量の雨が降ると流れ込む水が増えるので開くようになっているらしい。撮影日は水が流れていない。
下写真のようにガード下は人間や自転車が潜れるようになっているが、大変低い(1メートル50センチほどか)、右側の狭い道を皆さん頭を下げて歩く。
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●新川の歴史を探る……
右の写真は大正六年(1917)に完成した内川(新川)である。耕地整理に伴い、住民から改修の要望が出た。 それは海苔の大型ベカ船が通行できるように川底を掘り、内川橋からJR線(新田橋)まで、ほぼ真っ直ぐに作ってほしいとのことでした。改修でべか舟がすれ違うことが出来るようになりました。
海苔採りは9月に始まり12月から3月までは大変忙しく時期でした。その頃、金山神社辺りは海苔舟でいっぱいでした。
古い内川は川幅も狭く、曲がりくねっていたので、大雨が降ると氾濫して大変でした。また海が満潮になると水位があがるため、その影響も大きかったと言います。
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↑新川の流れ、内川橋あたりまでほぼまっすぐの川である。 |
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↑ひも状接触材・浄化装置、右はゴミ集め用の道具。 |
写真右は、内川橋から見た下流方向。水はかなり澄んでいる、大きな浮遊物と取るためか、篭(カゴ)のような物が設置されている。奥の道路は産業道路である。
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↑ばっ気式接触酸化法・浄化装置
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●内川の浄化装置
川を綺麗にするため、新川(内川)には2箇所に浄化装置が設置されている。「ばっ気式接触酸化法」と言い、水中に酸素を送り込(右上写真)、また「ひも状接触材」はひもに住みついた微生物で川を浄化する二つの方法をとっている。
浄化装置一番目は、諏訪橋と四之橋の間に、もう一つは、境橋と三ツ木橋の間にある。浄化装置がある、と言って川に汚物やゴミを捨てて良いのではない。人間に出来ないことを自然に頼って環境を守のであるから、心に命じて欲しい。右上のカモの写真は浄化装置の間の部分である。いつまでのこの風景があるように願う。
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住所大森4-1から大森西2丁目辺りまで |
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