大田区と品川区の境 荏原町駅入り口に、江戸時代の道標がある

荏原町商店街写真

道標写真田無街道に立つ道標……
  上の写真「白丸」に、 江戸時代天保2年(1831)下中延村の題目講中が立てた道標がある。この交差点は田無街道が荏原町の商店街(品川区)に入る位置にある。正確には品川区側に立つ五差路である。
 真っ直ぐ行くと荏原町・中延を抜けて中原街道に出る。右に曲がる道は「品川道」と言われた都道106号で大井多摩川線である。この道は、大田区の境に沿って中延を抜け、第二京浜国道を越えて南品川に行ける。左は環状七号線の夫婦坂に出る、「目黒・池上道」(第二池上道)につながり池上本門寺の総門脇に行き着く古い道である。


道標写真の「南 いけかみみち」とは田無街道を示し、三本松、 松原、第二京浜国道、馬込八幡、長遠寺をすぎて臼田坂を下ると旧池上道(平間街道)に出られる。
 他の面は「東 品川道」は中延付近より第二京浜国道を越えて品川まで行ける。「西 せんそく・おくさハみち」はおそらく「目黒・池上道」のことを示す。「北 めくろみち」は田無街道の行き先を示す。道標の後ろには品川区の道標案内板が立っている
住所・大田区北馬込2-3 荏原町 入り口付近  目次扉に戻る