『こころにしみいるなつかしい日本の風景 近代の浮世絵師・高橋松亭の世界』清水久男著

高橋松亭の描いた懐かしい版画の画集
 画集には多数の版画が紹介されている。著者は大田区立郷土博物館・学芸員 清水久男氏である。発行・国書刊行会 134ページ収録版画 123点 定価4000円 ISBN4ー336ー04784ー7


高橋松亭の版画は昭和世代までしか理解出来ないイメージかもしれない。私の住む馬込でも小さい頃は絵のような風景が残っていた。著者が述べるように器用な画家だったようだ、その分、心の底にある元型に触れるような絵はやや少ないようだ。これは版元の依頼を受けて外人向けに制作した新版画に見受けられる、私の勝手な想像だが。
私の住んでいる馬込にある塚越明神の風景は、当時の雰囲気を残す懐かしい版画である。高橋松亭の描く大田区の風景

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