●江戸時代より神明社と呼ばれていたが、創建は明らかでない。その頃は芝増上寺の寺領である。牡丹の花はそのことと関連があるのだろうか。狛犬は明治15年(1882)の奉納である。現在、幼稚園の敷地内にあり自由に見ることは出来ないが、狛犬は離れた園外にあるので自由に見られる。
●区内唯一の庚申灯籠
灯籠型の庚申塔は、他にもあるが神明社のように「笠石の正面に庚申信仰の本尊である青面金剛(しょうめんこんごう)を彫ったものは珍しく貴重である」(大田区文化財の立て札より)と言われる。造立は享保3年(1718)である。青面金剛の姿にはいくつもの形があるが、ここの手を合わせた合掌姿も心を打つ、灯籠は常夜灯としても使われたのだろうか。この「庚申灯籠」は神社の裏側にある。(高さ1235ミリ、笠石の幅213ミリ、奥行き180ミリ)参考「大田区の文化財 第五集 大田区の民間信仰 庚申信仰編)