ユーモラスな狛犬がいる 大森堀之内の鎮守、貴船・天祖神社を合祀した三輪神社

狛犬は大正7年(1918)の寄進、おもしろい狛犬である。特に左の狛犬は吽像であろうが、顔がユーモラスである。足下には珠(たま)があり、背には子供を乗せている。その子供の顔は親の顔に似ている。
右の狛犬は子取りの阿像であろうが、精悍な顔をしている、背と足下に子供が二匹いる。子の顔もきつい顔をしている。「かかあ天下の狛犬」か、「あなたも一匹面倒を見なさい」と押しつけられ、困った顔の吽像である。


狛犬後ろ姿写真


創建は寛永年間(1624-44)と言われている。大正4年(1929)に貴船・天祖神社を合祀して三輪神社となる。境内には東海道の常夜灯として使われた灯籠の笠石と台石の部分が残されている。冨士講の目印として使われた。また、海苔養殖業者が崇敬する北村石見守を祭る北村神社の小社と北村神社由来碑がある。(下記写真)
三輪神社は東海道と産業道路の間にあり、江戸時代には平間寺(川崎大師)や六郷の渡し、羽田の渡しに行き交う人達で賑わったという。鳥居の前の道は三輪厳島神社へ向かう昔の道であろう。左の写真は鳥居、左は狛犬後ろ姿。

住所 大森中3-17-3 目次扉に戻る