奈良の春日神社から勧請した、平間街道沿いの由緒ある春日神社
春日神社写真
春日神社について…… 創建は鎌倉時代と言われる古い神社である。神社は平間街道(旧池上道)沿いにある。神社裏は、平間街道と平行して流れる六郷用水で、環七馬込橋方向から来た用水が、平間街道の「明神橋」を越えた所で六郷用水に合流した。春日神社は街道と用水に囲まれた重要な場所であった。現存の社殿は昭和13年(1938)の建設である。
春日神社の狛犬  
  狛犬(左写真)は、左の「子取りの吽像」で明治25年(1892)の奉納である。子供は2匹、背中に一匹の子獅子を乗せ、足下にはもう一匹の子獅子がいる。右の阿像にも子供が2匹あり、合計で4匹とは子だくさんの狛犬である。左右ともやや口を開けた阿像(雌)であるのは珍しい。狛犬研究家の小寺慶昭氏によれば、京都には子持ちの阿像は少なく、江戸近辺に多く見られる様式という。


祭神は、天児屋命(あめのこやねのみこと)で祝詞を奏上する神様(中臣氏の祖先神)。建御賀豆知命、伊波比主命などである。
奉納は「若者中」である。石工名は、塚本福次郎 、その住所は芝二本榎一番町である
   
上の写真は、右の「子取りの阿像」である、住所 大田区中央1-14-1 春日神社