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●麦わら細工は二種類あった。 | |
『箱物というのは、麦藁を縦割りにして赤、黄色、青、黒、藍などの原色に染め分け、それを大小の箱物とか屏風や青龍刀などの表面に、さまざまな文様や花鳥・人物などの絵として切り張りしたもので、これを「麦わら張り細工」といった。捻り物は、麦わらを棹状のまま使い、虎、熊、鶴、亀、イノシシ、馬、兎、雀、金魚、蛙、蟹などの動物類から、でんでん太鼓、唐人笛、纏、風車、振り槌、など色々な形に編み上げるもの』(「麦わら細工の輝き」大田区立郷土博物館発行から引用)と様々な種類があった。 ここまで来ると、農閑期の農民の作りではなく、専門の職人がいたのであろうか。麦わら細工は昭和初期頃まで続いたという。 (参考 「麦わら細工の輝き」大田区区立郷土博物館編・発行 1999年) |