●江戸名所図会に描かれた八景坂の「鎧掛松」
右側の小さな松が、歌川広重の浮世絵(1856年)では描かれていない。上の江戸名所図会の制作年代は天保5年(1834)〜天保7年(1836)である、広重が描くまでの20年間に地震があり崩れたのであろうか。
●調べてみるとこの間に大きな地震は3件である。 1.嘉永1年(1848)5月8日、 2.嘉永6年(1853)2月3日、 3.安政2年(1855)10月2日である、 おそらく最後の安政2年(1855)の江戸直下型地震により、松の岩盤が崩れ落ちたのであろう。私はそのように考えている。道は池上道(平間街道)である。
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