歌川広重の晩年の傑作シリーズ『名所江戸百景 八景坂鎧掛松』である。江戸中期にあった松は一本になり、右下から坂を登ってくる旅人が見える。彼らは刑場「鈴ヶ森」を嫌い迂回路として茶屋に来たのである。この場所は現在のJR山王口近くの天祖神社である。

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