●最後の浮世絵師 小林清親が描く池上本門寺「御会式(おえしき)」
彼は現在の港区新橋あたりで仕事をした、生まれは江戸本所である。その生涯は、弘化4年(1847)生〜大正4年(1915)没と江戸明治を体験した最後の浮世絵師と言われる。彼の版画の特徴は、西洋の遠近法や陰影法を取り入れ、光のゆらぎを表現した「光線画」にある。上の錦絵も闇の中に柔らかく光る提灯を表現したようである。
タイトル、「武蔵百景之内 池上本門寺」真生小林清親 小林欽次郎大黒屋出版 明治17年(1884)。国立国会図書館蔵 (注)同館のホームページで許可済み。 |