オランダのカピタンの依頼により制作された水彩画 北斉以外にも応為の
作風が見られる。ライデン国立民族学博物館―2
 

『漁村図』 縦27.9p×40.1p 無落款
 
『十五点の作品は二種の古オランダ紙に描かれている。用紙のほとんどに透かし模様があり、一方は古いオランダ紙の良質だが仕上げが、やや粗雑な艶消しの画用紙、他は平行した透かし筋のある帳簿用紙で、絵にはあまり適当でなく、公文書・会計帳簿などに用いられる紙という。』、『1937年にオランダ国立民族博物館にて発見された。』(注・久保田一洋著 「北斎娘・応為栄女集」)
 
『商家図』 縦24.6p×40.2p 無落款
 
画中に描かれた大福帳に「當座 文政七年 正月吉日」と記載あり、文政七年(1824)が目安になっている。また、絵の制作年代だが、久保田氏はシーボルトが江戸に滞在した文政五年(1822)に、オランダ商館長(カピタン)により発注され、あとでシーボルトが受け取った。と推測している。(注・久保田一洋)
 
『秋祭図』 縦27.7p×40.5p 無落款
 
 
『洗馬図』 縦27.6p×40.5p 無落款
 
 
『驟雨図』 縦27.3p×40.0p 無落款
 
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