庚申塔兼道標では大田区内最古と言われる、東雪谷の道標と花抜坂
青面金剛写真

庚申塔兼道標は、古くからの嶺道である荏原病院へ向かう坂下近くにある。長慶寺墓地裏側の道である。写真のように堂宇に守られ地域の人達にも大切にされている。写真右側の青面金剛が道しるべを兼ねている。享保7年(1722)造立、高さ100センチ、幅は45センチほどである

道標の行く先  
  正面には青面金剛と奉納の人々の名前がある。右側には「帝釈天王為二世安楽右瀬田ケ谷道」、左側には「享保7壬寅 雪ケ谷村 左久品仏道」とある。この像は道しるべを兼ねた道標ものでは大田区内最古である。左側の小振りな青面金剛は、前には5丁目12番にあったものか、正徳2年(1712)の青面金剛は東雪谷にはこの像だけである。
(参考「史誌 12号」大田区発行 昭和52年)

花抜坂の伝承……
  日蓮聖人伝承のひとつである。洗足池より池上本門寺に向かうとき、坂の花が綺麗だったので日蓮聖人が摘んだと伝承される坂である。庚申道堂宇より左側すぐにある、しかし耕地整理により真っ直ぐな坂になり情緒はない。坂上の右側に池雪小学校がある。