●道標の行く先… 正面には青面金剛と奉納の人々の名前がある。右側には「帝釈天王為二世安楽右瀬田ケ谷道」、左側には「享保7壬寅 雪ケ谷村 左久品仏道」とある。この像は道しるべを兼ねた道標ものでは大田区内最古である。左側の小振りな青面金剛は、前には5丁目12番にあったものか、正徳2年(1712)の青面金剛は東雪谷にはこの像だけである。(参考「史誌 12号」大田区発行 昭和52年)
●花抜坂の伝承…… 日蓮聖人伝承のひとつである。洗足池より池上本門寺に向かうとき、坂の花が綺麗だったので日蓮聖人が摘んだと伝承される坂である。庚申道堂宇より左側すぐにある、しかし耕地整理により真っ直ぐな坂になり情緒はない。坂上の右側に池雪小学校がある。