歌川芳艶(文政5年〜慶応2年)、一英斎芳艶と称し、武者絵を得意とする


歌川国芳の門人であり、力強い筆法と画面構成、また華麗な彩色を国芳から受け継ぎ、特に武者絵はすばらしい。また『御上洛東海道』では16点を担当する。余り知られていないが評価されるべき幕末から明治の浮世絵師である。
 
 04.東海道之内江戸芝新ン橋 新ン橋(画題) 文久三年四月 上州屋重蔵(版元)
 22.東海道保ヶ谷 保ヶ谷 文久三年四月 上州屋重蔵
 23.東海道保ヶ谷   其二  文久三年四月 上州屋重蔵
 50.東海道吉原 吉原 文久三年四月 辻岡屋文助
 59.東海道名所之内清見寺 清見寺 文久三年四月 正文堂
 76.東海道見附 見附 文久三年四月 辻岡屋文助
 82.東海道名所之内穴鶴八幡 穴八幡 文久三年四月 正文堂
 98.東海道名所之内熱田一の鳥居 其の二 文久三年四月 正文堂
 104.東海道四日市 四日市 文久三年四月 辻岡屋文助
 114.東海道土山 土山 文久三年四月 正文堂
 121.東海道名所之内石山之秋月 石山寺 文久三年六月  正文堂
 128.東海道名所之内淀川 淀川 文久三年五月  正文堂
 135.東海道之内藤之社走馬 藤の森 文久三年五月  大黒(国)屋金之助・金次郎
 136.東海道之内藤之社走馬 其の二 文久三年四月  大黒(国)屋金之助・金次郎
 137.東海道名所之内祇園祭礼 祇園 文久三年六月  遠州屋彦兵衛  (ボストン美術館蔵)
 144.東海道名所之内深草の里少将さかせうくさくら元浄寺 深くさ 文久三年五月  伊勢庄
 
  以上16点 は『東海道中を描く錦絵の新展開ー「御上洛東海道」を中心にー』文学研究科博士過程後期課程 山本 野理子氏の論文中のリストによる。この中で国立国会図書館デジタル化資料で収蔵されている浮世絵15点(赤字)を紹介する。緑色の数字 番号.22は『大名道中』東光園刊 大正7年掲載のもの。137番はボストン美術館所蔵である。2014.09.05更新

 

浮世絵 浮世絵写真 浮世絵写真
 04.新ばし 22.保土ヶ谷 23.保土ヶ谷 其の二 50.吉原
浮世絵写真 写真 写真 写真
59.清見寺 76.見附 82.穴八幡 98.熱田一の鳥居 其の二
写真 写真 写真 写真
104.四日市 114.土山 121.石山寺 128.淀川
写真
135藤の杜 136其の二 137.祇園 144.深くさ
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