●ルイス・キャロルに影響を与えた画家……
ナンセンスは文学やデッサンに大きな影響を与えた。この影響をうけたなかに同時代のルイス・キャロルがいる。若いときにこの本に感化された彼は、アリス・リデルのための『不思議の国のアリス物語』を創る時、挿絵にはこんな画が欲しいと考えた。
●日本でオウム類の鳥類画家(代表作「IIIustrations
of the Family of Psittacidae,or Parrots 1830年刊)として知られた。
イギリスの画家エドワード・リア(Edward Lear 1812〜1888年)、ヴィクトリア女王の絵の個人教授をしたことはあまり知られていない。
彼は鳥だけでなく風景画も良く描き、その風景画が女王に認められたのである。しかし、彼が『ナンセンスの絵本』(Book of Nonsense
1846刊)の作者であることは、鳥の画しか知らない人には信じられないであろう。彼のナンセンス本はヴィクトリア時代の大流行になった、これ以後、ナンセンスものが大流行するのである。
他のナンセンス本として、Book of Nonsense and More Nonsense (1862)、More Nonsense
Songs, Pictures, etc. (1872)、Nonsense Botany (1888)、Facsimile of a
Nonsense Alphabet (1849年、しかし何故か1926年まで出版されていない)がある。