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《ドードーの祖先は、DNA鑑定の結果》―1
1989年、モーリシャス島のドードーサイト(dodo
and dodoisland )の
ジャン・ミシェル・ド・サンヴィエがドードーを生きかえらせたいと考えた。
その考えに世界の科学者が動き出した。 |
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『The
Sunday Time 21』 March 1999記事 スティーブ・フラーより
オックスフォード大学 アラン・クーパー達は、残されたドードー標本『爪』の部分からDNA を抽出。ドードーの祖先を求め、アフリカとインド洋のハトをDNA比較した。
しかし、あまりにもDNAが断片化しており正確な祖先確定はできなかった。有力な候補としてあがったのは、ニューギニアのヴィクトリア・クラウン・ピジョン(オオハシバト)である。
● ケンブリッジ大学ケン・ジョイジ博士によれば、『あまりにもDNAが断片化しており、完全なドードーを再現するのは不可能である』と語っている。DNAは少しの違いでも、重大な結果を引き起こす、軽々しく操作すべきではない。
南アフリカケープタウン大学 エリック・ハーレー博士は、100年前に絶滅したクアッガを、遺伝子操作で復活させようとしている。近縁のウマを使い復活させようと言うのである。だが、ドードーには情報が少なく難しい。 BBCニュースのホームページ
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『ドードーの進化』サイエンス Vol.295
.NO5560 2002.03.01
●オックスフォード大学のアラン・クーパー達が、ドードー標本の「爪の部分」からDNAを抽出して、ドードーのルーツを探りました。オックスフォード大学チームは、自然史博物館に収蔵されている絶滅したソリテアや近縁と思われる35種類のハトから、DNAを分析比較した。一番近いとされたのが、ニコバル諸島のハト、ニコバルハト(Caloenas
nicobaria)である。サイエンスのホームページ(
トップページ のリンクです)
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『Extinct
Dodo Related to Pigeons, DNA Shows』 ナショナル・ジオグファフィー 2002.02.28
Hillary Mayell記事から要約
●ドードーのような飛べない大きな鳥は、進化の到達点にいる。島での特異な進化を遂げたのだ。最初の頃、アフリカの鳩と類縁があると考えられたが、DNA鑑定でドードーとソリテアは、南東アジアの鳩と近いと判定された。地質学の研究からモーリシャス島は、およそ800万年前に海面に姿を現したらしいと言う。いつドードーが島にやってきたか分からない。
■ハト目は、2科に分類される。ドードー科(3種)とハト科(313種)である。このハト目と他の鳥が分かれたのは4260万年前であるという。そしてドードー科とハト科が分かれたのは、2560万年前であるという。少なくてもドードーが地面に落ちた果実を食べ始めたのは、数万年から数百年前ではないか。
ナショナルジオグファフィーのホームページ
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■2006年6月26日 『ナショナル・ヒストリー博物館の発表』
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ジュリアン・ヒューム(Julian Hume)博士によれば、『今回の発掘の目的は、人間が上陸する前のドードーの生態を探ることにある、2005年から発掘し始めた、「MARE
AUX SONGES(夢見る場所)」場所から、3000年前のドードーの極めて保存状態の良い足の化石と嘴を発掘した。また、巨大な陸亀や絶滅した鳥の化石も発掘した』と言う。(詳細は下記のアドレスを参照)
●この探索チームの概略
オランダの地質学者Kenneth Rijsdijk、古植物学者Frans Bunnik 、考古学者Pieter Floore、地元のドードー学者Alan
Grihault 、そして、前にもドードー骨が発見された砂糖プランクトン畑("Mon Trasor et Mon Dasert"
)(夢見る場所)を所有するChristian Foo Kuneなどの国際チームでした。
チームは "Mare aux Songes"(夢見る場所)という低地の沼で発掘を始めました。80平方フィートから700あまりの骨が見つかりました、それらの骨はひとつの層から見つかり、その中にはドードーの雛や珍しい骨がいくつか含まれています。ドードー以外にもモーリシャス島で絶滅した鳥やゾウガメ、赤ちゃんのゾウガメ、他に植物などの化石を含んでいました。1920年以降、初めてドードーの化石が発見されたのです。その中にはドードーの雛の骨もあり、ドードーの絶滅原因などが解明されることが期待されます。
現在、オランダライデンの「Nationaal Natuurhistorisch Museum」やイギリスの自然史博物館などで植物学者も参加して研究されています。判明したことはドードーは島固有の飛べない鳩の仲間であり、その成長した姿は約23キログラムであったと言うことです。
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■http://www.nhm.ac.uk/about-us/news/2006/june/news-8455.html
イギリス・ロンドン・自然史博物館のニュースより 足の化石が見られます。2006.06.26 |