中央には梅田小学校と広い校庭、上部左方向は大森である、住宅が密集しているのに反して梅田小学校近隣は畑が多い。一番手前は現在、都交通局馬込検車場となっている埋め立て地。耕地整理の道が良くわかる。


梅田小学校から桜並木方向を見る……左の林は善照寺と墓域
 
左側の2車線道路は、昭和4年(1929)頃の地図で確認できる「万福寺」へ向かう坂道。その先は環状七号に出ることが出来る。中央やや左の森は「善照寺」と墓域である。後ろの細い坂道は、有名な「追いはぎ坂」である、坂下に「北向稲荷神社」(南馬込4ー9-15)がある、また「鎌倉街道」と書かれた石碑がある。鎌倉時代から鎌倉に向かう道は全て鎌倉街道と呼ばれた。江戸時代、高輪・南品川あたりから池上本門寺に参拝する近道で、池上道につながる参拝道の役割があったのではないか。この辺りは昭和9年頃(1934)の耕地整理により道が出来たために道路は直線である。


 善照寺の前の道は、現在の桜並木である、また、環七夫婦坂付近の湧水を水源とする小さな内川が見える。右端の道路は、現在の「鐙坂」(あぶみざか)で、周りに畑が広がるのどかな風景である。
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