伝説が眠る塚 宇治川先陣の梶原景季愛馬 磨墨(するすみ)

名馬磨墨を埋めたと伝わる塚、鎌倉時代、梶原景季の愛馬で宇治川の合戦において佐々木高綱と先陣を争った。正治2年(1200)にこの地(平張谷)で谷に落ち死んだと伝わる。中央は明治33年(1900)に建てられた石碑、右は青面金剛立像の彫られた駒型庚申塔である。

下の写真、塚上に置かれている駒形の庚申塔は、青面金剛立像が彫られたもの享保5年(1720)。この庚申塔と同じ年代の塔が熊野神社(南馬込4-13-24)の境内にある。磨墨塚より荏原方向に向かい万福寺からの四つ角を左に曲がり桜並木方向に行くと熊野神社がある。詳細は調べてみないと分からないが村の人達が相談の上、同時に購入した可能性もある。

青面金剛立像の刻印、「奉供養庚申 享保五庚子歳十一月吉日」台座には武蔵馬込村平張谷の9名の名前がある。

磨墨塚は道からやや見えにくい家の後側にある。
この細い道は北野神社に出て、南品川に向かう古道。
住所 南馬込3-18-21