御嶽神社境内にある合祀された大鳥神社と
江戸時代の狛犬

猫狛犬

大鳥神社は、厳島神社と三輪神社を合祀した。前は独立してあった。昭和45年(1970)に再建されたらしいが前に置かれている狛犬がどの神社のものか分からない。

上の写真は右の「角のある狛犬」で折れた角のがある。不思議なことに鼻の下に渦巻き状の髭(ヒゲ)らしきものがある。写真・左の狛犬は頭に宝珠(ほうじゅ)を載せている。おかしな事に髭(ヒゲ)は、ネコのような左右三本の跳ねた髭である。獅子を表しているため、獅子は猫属だからと想像でネコ髭をつけたのかもしれない。

また、目は黒目と白目を区別するためか、二重になっている。造りも丁寧で仏教系の狛犬の雰囲気を持つ狛犬である。また、配置も参道に平行で顔はやや参道側に傾けている。六郷の「六郷神社」と共に大田区でも珍しいものであろう。


猫狛犬

上の写真は左の狛犬、やや口を開け舌らしきものが
見える。その上に猫髭らしきものがある。左写真は前
から見た全身像、顔はやや参道方向に向いている。


猫狛犬
上の狛犬は、右側狛犬の頭部、角はやや後ろに向いていたらしい、途中から折れている。まったくの私見であるが、首の二重渦巻きは仏像の瓔珞(ようらく)を模したものではないかと考えている。左の写真は全身像でユーモラスを感じさせる。
猫狛犬

正面からの写真は、左側の狛犬であるが、右と同じく吽像ではなかろうか。耳は垂れ耳で頭には宝珠である。足は4本の鋭い爪状である。

刻印写真


台座(左)の刻印部分は、雨による浸食でよく見えない。しかし「天」と「イ」の字はよく見えるので、天保時代(1830-1843)の奉納であろうか、石工名はない。(右の写真)

狛犬先代
狛犬先代
上の写真は左の吽像である。

参道にある狛犬、慶応三年(1867)願主・芝新門前 政田屋原兵衛の奉納である。
  左が吽像、右が阿像である。残念なことに金網に囲まれている。耳は垂れており、尾は蝋燭のように一本に立っている、これは江戸時代の特長であるといわれる。配置は参道の両脇にあり、社殿のすぐ前には前ページのオオカミ狛犬がいる。下の写真は大島神社社殿、明治の廃仏毀釈の影響で移転されたようである。左右に狛犬がいる。

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