妙見堂の再建者は誰か、大名家の作事と思われる素晴らしい建築装飾


妙見堂について…… 
文久3年(1863)再建、向拝水引虹梁の妻飾りと大田区にはただひとつと思われる「籠彫の持ち送り」(下の写真)がある。


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水引虹梁と妻飾

 下写真の向拝柱から波に泳ぐ亀の彫物から、水引虹梁の文様に続き妻飾りになる。妻飾りは岩上の松に水鳥の雁が二羽、打ち寄せる波間に蓑亀(みのかめ)が三匹、おそらく夫婦と子亀であろう。向拝柱と一体となった建築装飾は素晴らしい。


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「籠彫の持ち送り」を横から見たところ、海老虹梁の下にも小さな「籠彫の持ち送り」がある。海老虹梁の文様は亀と波のイメージの文様。



向拝を横から見たところ、海老虹梁のカーブが大きいのは江戸末期建築の特長とされる。


手挟(てばさみ)、題材は「鷹に松」である。

蟇股の鳥は、目白(メジロ)と松か

妙見堂全景 右の階段を下りると昭栄院 
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