●『宝塔』(古くは御灰堂と呼ばれた)
1828年(文政11年)、日蓮の550遠忌を記念して再建された。日蓮の荼毘所である。昭和50年に解体修理が行われた。方形の石の基壇上に蓮華座(だびしょ)を作り、その上に円形の宝塔、方形の屋根をのせている。この宝塔形式はあまり例がなく、都の文化財に指定されている。
昭和20年(1945)の戦災で池上本門寺は、五重塔、経蔵、宝塔、総門を除く諸堂は焼失した。また、多くの墓石も焼夷弾をかぶり黒ずみ剥落したと思われる。この時に多くの池上本門寺記録が失われて墓地の詳しいことは分からなくなった。
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